- 2018年9月28日
目のこと
9月のワークショップでも、目と全身との関わりについて、その重要性をお話をさせて頂きました。 シンプルに考えると、目も筋肉の動き。 「見る」という単純な動作の中にも様々な癖を生み出し、全身の機能に影響を与えています。 今回、視野欠損の症状で長い間治療を受けていらっしゃるピアニストの方が参加されましたが、FIを通じて大きな変化が起こり、ご本人的には「視野が明るくなって、利き目が昔に戻った!」という感想。周りの方々は彼女のピアノの音色と音量の変化に大きく驚いていました。 人間は非常に高度な情報伝達が体内で行われています。何か不調が起こった時には機能が融通しあって調整するのでしょうが、痛みや不具合を「かばう」ことが別の症状のきっかけになることもあるのかもしれませんね。 10年以上前になりますが、フェルデンクライスのトレーニングを始めた頃、私の目の使い方がユニークだと指摘されました。 指導の先生が、「眼帯をしてゆっくり練習してご覧なさい。すごく面白いことが起こるわよ」とアドバイス下さったので、??と思いながら実践して見ました。 眼帯をしてゆっくりピアノを弾
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- 2018年9月26日
ワークショップを行って
9月11日と12日のワークショップ。 多くのピアニスト・声楽家・ヴァイオリニストさんがお集まりくださいました。 いつも冒頭にフェルデンクライスの特長について説明をさせて頂くのですが、 今回は「他のメソッドとの違い」について、としました。 プラクティショナーの間では、「フェルデンクライス」を説明するのが難しい!というのがもっぱら共通する悩みなのですが、 最近、個人的にはクリアになりつつあります(笑) フェルデンクライスジャパンのかさみ康子さんとの共同開催でしたので、 かさみさんのフェルデンクライス的な切り口と、私の音楽家としての目線を最大限に融合させることも大切な課題として準備しましたが、その辺りも興味深い相乗効果が得られたと思っています。 4つのキーワードを通して、音楽家特有の身体の使い方や癖の考え方にアプローチ。 直後に楽器を演奏して頂けるので、その効果も実感していただけました。 「学習」とは何なのか。 練習して鍛えるしか方法がないと思っていたことが、アプローチを変えるだけでマスターできてしまうびっくりも体験していただけて、改めて「脳」を介した
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- 2018年9月7日
カラダから考える音楽 指から肩・肩から首
ワークショップ3つ目のキーワードは 「指から肩・肩から首」 他のキーワードとは違い、具体的な部位にしました。 やはり、一番気にして使う部分。色々と感覚を明確にしたいものです。 このブログでも、何度も呟かせていただいておりますが 「指」を使うということは、体全体から考えるとどういうことなのか… この知識や感覚を大事にするべきではないかな、と常日頃感じています。 指や手首の使い方や、脱力の仕方などに意識が向くことは当然ですが、 体の他の部分が配慮されないのは、やや不自然な気がします。 肩の力を抜く、息を吐いてリラックスする、というのも音楽に関わらず良く耳にしますが、体のどの部分が楽になっているのか、漠然としていてよく分からない事も多いのでは。 腕の動きと肩/頭の関連性 肩の動きと下半身のつながり 脱力をする時の全身のバランス 指先が力んでしまう時の体の使い方 肩や首のコリの問題… などなど このような問題について向き合ってみたいと思います。 本に書かれているような「知識」だけでなく、自分自身のセンサーを発達させて調和のとれた体の使い方を探るのが、フェ
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