ジストニア





ピアノレッスン
最初に弾いたものと同じパッセージを弾いて頂きます。かなり体の使い方が変わってきているので、症状も変化していることが多いです。
症状の軽減する或いは症状の治る指の使い方や意識の向け方を個別に探し出します。ここで大切なのは、これまでの習慣的な弾き方から離れることです。
症状が出なくなったことを不思議に思われて、「こうやると今まではコントロールできなくなったのに…」とわざわざ以前の奏法に戻したくなる方もいらっしゃいますが、ぜひ新しい弾き方を受け入れてください。
ジストニアのピアニストのための
ワークショップの流れ
はじめに
先ずはそれぞれ自己紹介しながら、症状が出た経緯やこれまで受けてきた治療についてお話しして頂きます。病歴や症状について公にされたくない方は、事前におうかがいし配慮いたします。
次に症状が出やすいパッセージをいくつか実際に弾いて頂きます。
わざと症状が出やすいパッセージを弾くことで、「良いイメージ」が失われる感覚がある場合も慎重に対応します。
スケールとアルペジオも事前に練習をお願いしておきます。cis-moll,h-mollなど症状が出やすい調性があります。個人差もあり大きなヒントになります。
フェルデンクライスとはどういうメソッドなのか…その辺りも説明させていただきます。
ATMをします
ATMはフェルデンクライスの特長的なアプローチの1つです。
床に寝たり、椅子に座った状態で自分自身で自分の動きを観察して行くプロセスとなります。これを通じて「手」に常に集中している感覚を体全体に広げていきます。
この過程で脳の認識に色々な変化が起こります。
言語化できないレベルのものも多く、起き上がった時に体の使い方に変化が起こります。

確認のためにピアノを弾きます
これまでと違った感覚が身体にある状態でピアノを弾いて頂きます。
この時点でジストニアの症状の出方が変わる方もいます。
体の構造について
脳と体の関係・体の構造・人の習慣的な動きについてなど、フェルデンクライス的な学習の根本的な部分を学んで頂きます。
実際の骨格モデルを使って説明します。
FIレッスン
個々に10-15分程度のFIレッスンを受けていただきます。
ATMとは違いダイレクトに骨格にアプローチします。
骨格の繋がりがスムーズに行われていない部分に焦点を当てる形ですが、人によって異なります。
ジストニアは指の症状ですが、ほとんどのケースで肩甲骨と指の関連性に問題が見つかります。
肩甲骨や鎖骨まわりの過度の緊張が、指先からの意識の伝達に影響を与えている事が、この緊張が力の使いすぎによるものか、使わないことによるものか、使う方向によるものかによっても大きく違いが出てきます。
心地よく動かされるので眠くなる方もいらっしゃいますが、動かされた中で起こる普段とは違った動きに興味を向けて見られると良いと思います。
ジストニアになるのに相当の年数がかかっています。その長年の習慣を変更するためにじっくりと新しい習慣を受け入れる意識が大切だと思います。