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言葉なしで学ぶ


フェルデンクライスメソッドのキーワードの一つに「言語化しない」という考え方があります。

人間の習性として、行ったことや感じたことを書き留める行為をすると満足感が少し上がります。

講座に行ったら、講師が喋った内容をしっかりノートに取ると学んだ感が高まるとか。勉強の復習でも、ノートに丁寧に要点をまとめると勉強した感が強くなるとか。

プラクティショナーになるためのトレーニング中に私にも同様のことがありました!

つい、自分が体験していることを言葉で分析して書き記したくなっちゃう。

「今この動きをやっているのは、〇〇筋を使っているから」のように。

でも実際には、そんなに単純なことで人間の動きが構築されているわけでもなく、

我々の意識が届かない部分で、身体中の調和が取れるように調整が行われているんですね、きっと!

「感じていることをあまり言語化しないように」と先生方に良く言われました。

Aが良く動かない時は、BとCの動きに注目すると、なぜかAが動くようになるといったアプローチがフェルデンクライスではよくあります。

ピアノ奏法でもこの原理を活用しています。Aの動きばかり追いかけることはあまりないのですね〜。

そして最後には「なぜか出来るようになりました!」「動きがずっと軽くなりました!」といった嬉しい感想をいただきます。でもちょっと漠然とした感想でもありますね。

ですので、フェルデンクライスを体験される場合は、そのことに少し慣れていただきたいなと思います。

体の中に起こる変化を言葉を介さずに感じる。この感覚に慣れてくると探っていること自体がとても面白く感じられてきます。

そして、自然とそれまでの癖が置き換えられていくことにつながっていくのだと思います。

ただ、感じ取っているだけではなかなか人に伝えられない!というご意見も。

確かに私の主催する講座やワークショップにご参加くださっているのは、多くは音楽関係の指導者の方々。

なので動きのポイントや考え方、実際の演奏や指導に結びつける時のアプローチについてはより実践的に(かなり言語化!)お伝えするようにしております(笑)


来月のワークショップが近づいて参りました。

多くの方のご参加をお待ちしています!

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